福仙樓(フクセンロウ)のカレーヤキソバ
カレーヤキソバなる食べ物をご存知だろうか?
焼きそばにカレーなんて、カップ焼きそばじゃあるまいしと思うかもしれないが、これが隠れたB級グルメなんで、前々から紹介したかった一品!
ただ、カレーブログで紹介するものなのか、今も自分自身わかってない!
大阪のランチでは、そこそこ有名なお店なのだが、全国的にはあまり知られていないと思う。
福仙樓という中華屋、読みは「ふくせんろう」。中華なのにカレーというだけでも風変わりだが、違う意味でかなり変わったお店なので、詳しくは後ほど説明する。
ちなみに、淀屋橋といえばカレー激戦区の北浜が近い。もし本格的な大阪カレーを楽しみたいなら北浜をお薦めする!
福仙樓だけ時代の流れが止まったような感じ
淀屋橋駅を降りて、冬の季節はイルミネーションで道路が飾られる御堂筋を少し歩く。
大通りから曲がると、静かな風景が広がる。その先に福仙樓が見えてくる。
なんとも昭和らしい佇まいの中華屋が見えたら、それが福仙樓である。
黄色に黒字の看板に赤の軒先テントが目印。福仙樓周辺だけ時代が止まってるかのような昭和な雰囲気。
店内にはいると、テーブル席がずらりと並ぶ。端の方では店の店主であろうか、おじいさんがタバコを吸いながらテレビを見ている。
19時前と早い時間だったので、店内に客はチラホラという感じ。
テーブル席に着くと、愛想のない感じで「何にしますか?」と聞かれる。この時点でテーブルメニューがないのだが、常連客が多い福仙樓では、ごく当たり前のことなんだろう。
料金が書いてないメニュー
メニューを持ってきてもらい、出てきたのがこちら。メニューの名前と説明だけが、ただただ並ぶ。ここに優しさなんて見当たらない。
値段が知りたければ聞けばいい。書かれてないのが恐ければ食べなければいい。これが福仙樓の世界だから!
可笑しな話と思われるかもしれないが、変に媚びられない分、俺には逆に心地よかったりする。
全52種類のメニューのうち、夜のおすすめは作鶏と呼ばれる鶏骨付天ぷら、軟作鳥と呼ばれる鶏骨無天婦羅らしい。
鶏天に瓶ビールという組合せが鉄板なのはわかっているが、アルコールを飲むと後の予定の問題があるので、止む無く断念。
そこで今回注文したのが名物のカレーヤキソバ!
なんと、510円というありえない値段設定になっている!
これでメニュー表に値段が表示されてない意味がわかるはず。大阪の一等地北浜で価格崩壊が起こってる。
メニューに値段を書かなくて良いくらい安い!
福仙樓は、ランチでは大勢の人で賑わうが、夜はガランとしている。たぶん、お酒の種類が少ないから、飲むには不便やし、1人で注文すると量が多過ぎて、一品しか頼めないからかもしれない。
大盛過ぎるカレーヤキソバ
無造作に出てきた福仙樓のカレー焼きそばは、シンプルな白の皿に大盛過ぎる麺の量。焼きそば+豚肉野菜炒め+カレースープというスタイル!
これだけの量を昼夜関係なしに510円で食べれるなんて、お小遣い制サラリーマンが腹一杯食べるにもってこいのメニューである。
ランチであろうが、ディナーであろうが、腹一杯食べたい男どもにオススメ!
カレーヤキソバは炒めじゃなく煮込み?
意味がわからないくらい山盛りの福仙樓カレー焼きそば、炒める普通の焼きそばと違い、どちらかと言うとカレー煮込みというのが正しいかも。
カレーというネーミングが付いてはいるが、スパイスが強いわけでもなければ、辛いわけでもない。カレー粉と鶏ガラスープを合わせたようなものと一緒に麺が煮込まれてる感じ。
カレー焼きそばに使われている麺は、太麺でもっちり柔めな設定。ゴワゴワやガシガシでないので、しっとりスープを吸ってうまい!
何がどううまいのかを説明するのが難しいが、すべてが妙にマッチするカレー焼きそば。イルな存在であるのは説明不要であろう!
サラサラつゆだくカレー!
サラサラつゆだくのカレールー。カレールーという表現が正しいかどうかわからないが、サラッと食べやすくカレー風味という感じ。
食べたことはないのだが、京都宮津のカレー焼きそばも、つゆだくスープでウエットなタイプと聞くから、もしかすると何らかの関係があるのかもしれない。
福仙樓カレーヤキソバの麺をすべて食べ終わると、カレースープだけが大量に残る。そこにご飯をダイブさせたくなる衝動を抑えるのが必死だ!
これ以上食べると、翌々日くらいまで体に影響がでそうなので、止めておくことにした。
まだ、福仙樓のカレーヤキソバを食べたことがないなら、不思議でありながらうまいので、1度は食べてみてほしい。
ごちそうさまでした m(_ _)m
福仙樓 店舗情報
福仙樓 (フクセンロウ)
大阪府大阪市中央区北浜3-3-11
TEL 06-6231-0019